化粧水をたっぷりつける間違えたスキンケア
流行や噂に惑わされない
化粧水は、お肌にうるおいを与えるために使うものではありません。単にバシャバシャとたくさん顔につけてもまったく意味がないことを以前の記事でも書きました。
私も以前はできるだけバシャバシャとつけていて、化粧水の減りが異常にはやかったことを思い出します。お肌のきれいな芸能人の方が言っていたんです。「化粧水をバシャバシャと何度もつけているんです」と。これは根拠のない大きな間違いです!きっとお肌がきれいな理由は別の部分にあるのでしょう。効果もなし、コストもかかる…いいことないですよね。流行や噂にはのらない、惑わされないようにしていかないといけません。
なぜバシャバシャとつけても意味がないのか
なぜ化粧水をたくさんつけても意味がないのかというと、それは皮膚の仕組みにあります。
皮膚は上から「表皮、真皮、皮下組織」という3つの層でできています。その中でもスキンケアのメインとなるのが「表皮と真皮」です。
表皮には、「外から肌を守る働き」があり、肌を通して外からの刺激などから守ったり、体内の水分が蒸発するのを防ぎ、肌のうるおいを保つ役割があります。
真皮には、「中から肌を支える働き」があり、肌の弾力やハリを保ち、ふっくらとしたお肌を作る役割があります。年齢とともに真皮の働きが低下していくとシワやたるみを引き起こします。表皮と真皮を合わせても厚さはわずか2mm。少しの刺激でもダメージがあるとてもデリケートな部分なのです。そのため、スキンケアはとても丁寧に優しくしていかなければならないのです。
化粧水は、表皮という部分に浸透しています。表皮の中でも「角層」と呼ばれている薄い部分にしか浸透しません。肌の厚みがわずか2mmに対し、化粧水が浸透するのはもっと薄い0.02mm。浸透したとしても角層の2~3割程度。化粧水の成分はほとんどが水のため、すぐに乾燥してしまうのです。また、角層には肌を保護するバリア機能があるため、たくさんの水分は中に入ってこれないのです。お風呂に入っていても水分が浸透しすぎないのはそのためです。
化粧水はうるおいを保つものではない
以前の記事にも書きましたが、お肌のうるおいを保つためには、角層に水分をたくさん浸透させることではなく、どうやって水分を保持するかということです。そのためにはセラミドが重要ということをお伝えしました。
化粧水はお肌をうるおわせるものという概念を捨て、うるおいにはセラミド!ということを覚えておいてくださいね。
化粧水はなんのためにつけるのかというと、清涼感があって、快い気分になるから使っているようなもの。それも大切なことですが、化粧水はスキンケアにとって不可欠というものでもないのです。
出典:正しいスキンケア事典
化粧水は、うるおいのためではなく、美肌効果を求めて使っていきましょう!
わずか0.02mmの角層に浸透する化粧水。バシャバシャつけるのはやめましょう。
化粧水はうるおいを保つものではなく、美肌効果を求めましょう。